保護者向けの新時代の教育に関するシンポジウムが開催 アクティブ・ラーニングを詳しく解説
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毎日新聞社の主催で6月5日、桐蔭学園で保護者向けのシンポジウムがあります。テーマは「新時代の教育とアクティブラーニング―これからの中学入試と大学入試」。
2020年に予定されている教育改革で、日本の教育が大きく変わろうとしています。2020年ってセンター試験が廃止されるだけでしょという認識ではダメです。個別試験もガラッと変わりますし試験の内容も変わろうとしています。
試験だけでなく、日々の教育にも変化が現れようとしています。従来の知識偏重から21世紀型の能力を磨くことに変わろとうしています。
今回のシンポジウムで、新時代の教育に関するテーマですから、きっと今後の教育改革についての話題にも触れられるでしょう。
また、今後の教育のキーワードの一つである「アクティブラーニング」については特に気になる人も多いでしょう。
今回は、このアクティブラーニングについて詳しく解説をします。
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保護者向けのシンポジウムの紹介
まずは保護者向けのシンポジウム「新時代の教育とアクティブラーニング―これからの中学入試と大学入試」についての紹介です。その後、アクティブラーニングについて詳しく解説をします。
シンポジウムではアクティブラーニングについての話しがありますが、予備知識があったほうが頭に入りやすいです。
日時:6月5日(日)13:00~16:00(受付開始12:00)
会場:桐蔭学園シンフォニーホール(横浜市青葉区鉄町1614)
定員:600名
参加費:無料
参加申込みは、Webサイトから事前に申し込むます。応募者多数の場合は抽選になります。以下のリンクから申し込みができます。締切りは5月27日(金)になります。
なお、内容はこんな感じ
・基調講演「なぜ今アクティブラーニングなのか」
溝上慎一(京都大学高等教育研究開発推進センター教授/桐蔭学園教育顧問)
・講演「高大接続と大学入試」
安田賢治(大学通信常務取締役)
・講演「近年の中学入試の状況と新たな入試問題の傾向」
安田理(安田教育研究所代表)
・パネルディスカッション
コーディネーター 中根正義(毎日新聞社大学センター長)
アクティブラーニングや今後の教育改革などに興味のある方は出席すると良いでしょう。
アクティブラーニングとは?
アクティブラーニングとは新しくできた造語です。ですからほとどんの人はよくわかっていません。これは学校の教育者であっても、「なんとなくこんなもの?」という程度の人もいるぐらいです。
アクティブラーニングという言葉は、平成24年に発表された「大学教育及び大学入試に関する答申」の用語集にその定義が書かれています。
そこに具体的にこんなことが書かれています。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク など
これだけ聞くと、今までも同じような学習方法はあったのでは?と感じる人がいるでしょう。確かに学校で討論をしたり、グループで勉強したこともあるでしょう。
また、体験学習や調査学習なんかも経験があると思います。
ただ、そこには制約があります。こんな風に書かれています。
教員による一方的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた
つまり、従来のような教師が主体となって指導案を作り、その上で発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク などを行ってもダメなのです。
教師は、自分で作った指導案に沿うように教育をするのが従来の教育です。
しかし、新しい教育であるアクティブラーニングは、学修者の能動的な学修への参加を取り入れなければなりません。
このようなアクティブラーニングで獲得できる能力は、
「学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る」学修(能動的学修)
ちなみに「学修」とは、学習の誤字でありません。アクティブラーニングでは、学修とは、主体的な学習を意味します。
難しい言葉が並びますが、「認知的」、「倫理的」、「社会的能力」、「教養」、「知識」、「経験」を含めた「汎用的能力」の育成がなされていなければなりません。
ちょっとわかりにくかもしれませんが、従来の学校教育では、認知的能力、教養、知識などは学校の教科で学んでいました。
一方倫理的能力は道徳で、社会的能力はそれぞれの教科以外のホームルームや給食当番、掃除当番などで主に学んできました。
しかし、アクティブラーニングでは、これらの能力を同時に育てることが必要なのです。それがアクティブラーニングです。
難しいかもしれませんが、アクティブラーニングによって国際的に活躍できる人財を養成したいというのが国の思惑です。
現在国際的には、日本のように知識偏重型のような試験ではなく、まさにその場で考えさせれる答えのないような試験になっています。
googleの入社の面接などもそうですが、大学でも答えのないような質問を問われることがあります。
日本も知識偏重ではなく、答えのないことを答えられるような人間を育成していこうというのが今回の教育改革です。
そのための手法としてあげらているのがアクティブラーニングなのです。