進路指導教師が選ぶ「生徒に人気の大学」を見て 大学選びは人気より内容で選ぶべき
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大学通信のアンケート調査により、「生徒に人気の大学」のランキング発表されています。
この調査ですが、直接に生徒からアンケート調査をした結果ではなく、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケート調査をした結果です。
生徒に人気の大学となると、先生たちが本当に生徒の意識を汲みとっているかどうか、ちょっと微妙な感じもしますが。
ランキングの気になる点をチェックしていきます。
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ランキングの調査方法
大学通信のアンケート調査による、「生徒に人気の大学」ですが、調査方法は全国約2000進学校の進路指導教諭に対してアンケートを実施。
2015年のアンケートは750校から回答を得て、その結果です。アンケートは生徒に人気がある大学を5校連記で上げもらいます。
その結果に対して、上から順に5ポイント、4ポイント、3ポイント、2ポイント、1ポイントという得点になり、その総計を集計したランキングになります。
ランキング上位は、
1位「明治大学」514ポイント
2位「早稲田大学」456ポイント
3位「慶應義塾大学」267ポイント
4位「立教大学」238ポイント
5位「青山学院大学」226ポイント
6位「京都大学」210ポイント
7位「東京大学」190ポイント
8位「東洋大学」184ポイント
9位「東北大学」179ポイント
10位「法政大学」140ポイント
ということになっています。興味のある人は、記事のリンクに100位までの大学があるので見てみたら良いでしょう。
ただ、このランキングに対して多くの疑問が湧いてきます。本当にこの結果をそのまま鵜呑みにして、志望校選びに活用しても良いものかはちょっと微妙です。
調査対象は生徒でなく教師
生徒に人気がある大学となると、調査対象は当然生徒が自然です。この調査ですが、調査対象は、生徒でなく全国の進学校の進路指導の教師。
進路指導の先生もかなり生徒の意見を理解できているとは思うが、完全ではないですよ、どうしても。
しかも全国2000の進学校にアンケート調査をした結果、そのうちの750校だけにとどまるのも気になります。4割にも満たないわけですから。
先生も忙しいし、そんなアンケートにかまってられないですからね。中には時間がないから、適当に書いた先生もいるかもしれないし…。
これは、憶測だけど、大学の付属校なら系列の大学のために、上位に書くことはあるかもしれないですよ。
中には、系列の大学ズバリ1校だけ書く先生も、もしかしているかもしれない。生徒と同じように世間的なイメージに流されているとか。
例えばお洒落そうだとか、人気がありそうだとか。
多くの私立大学が上位に顔を出しているのもその現れかもしれません。
昨年の11月にも同じランキング結果が流れている
今回あたかも生徒に人気のある大学が発表されたような感じがする記事ですが、実はこのランキングはずっと以前に発表されていたものでした。
昨年2015年の11月26日に同じランキングが発表されています。それから約半年以上が経って、またニュースになったわけです。
確かに、過去のランキングを元にニュース記事を書くことはあるけど、ちょっと時間経過しすぎ?という感じです。
ランキングは確かにちょっとした参考にはなるかもしれません。しかし、あまり参考にしすぎるのも危険。
今回のランキングのように、時期が分からてニュースになったとしたら、もしかして「何らかの思惑」はあるかもしれません。
日本人はランキングとか、人気にこだわる人がけっこういますから。私の周りにも「ベストセラーしか本を読まない」という人もいましたから(汗)
大学選びをする、未来ある学生たちは、ランキングは参考にしても良いけど、ほんの参考程度、話半分程度にして欲しいと思う。
できれば、まったく参考にしないぐらいの気持ちが一番よいかも。やはり大学選びは人気より内容で選ぶべきですから。
志望校選びで悩んでいるなら自分のやりたいことを真剣に考えよ
どの大学に進学すべきかは受験生の悩みどころ。多くの人が偏差値で志望校を選びがちだけど、それはあまりオススメしない。
志望校、特に第一志望の大学は、「自分のやりたいことに役立つから」、「自分のやりたいことを学べるから」という観点で選んで欲しい。
「それがわかれば苦労しないよ」と思っている人が大半かもしれないけど、それでも額に汗をかくほど、真剣に考えて欲しい。
自分のやりたいことを分かって、だからこの大学に行きたいという事になれば、苦しいい受験勉強も最後まで頑張れるはず。
それにその大学に入れば、充実度が違うはず。勉強もグッと身につくし、大学進学がより意味のあるものになるよ。